女性化乳房という疾患に思春期の頃、罹患しました

ある日胸が大きくなり、怖くなった

ある日胸が大きくなり、怖くなったどうやらホルモンバランスが原因らしい1人で悩まないで

中学に入ってからサッカー部に入り、部活を満喫していました。
中学三年生になるとサッカー部の部長にも就任して、卒業までの短い期間を練習に明け暮れて、後輩の指導にも力を入れていました。
部員は多いものの、弱小サッカー部だったので、他校との試合に勝つことはできませんでしたが、その分、部員たちは先輩や後輩に関係なく仲良いのでアットホームな雰囲気がありました。
サッカー部は一応、校庭の隅っこに専用の部室があったので、いつもそこで着替えをしていました。
ある時、着替えをしていたときに友達から、何か太ったんじゃないと言われました。
体重も増えていませんし、食べる量が多いものの部活で思いっきり体を動かしているので食べた分のカロリーはしっかり消費していると感じていました。
それなのに何で太ったと言われるのかと疑問に思っていたら、鏡に映った自分の胸が何となく大きくなっているような気がして驚きました。
グラビアアイドルのような大きな胸ではありませんが、同級生の男子の胸と比べると少しつかめるくらいの大きさがあります。
触ってみると少し痛みがあるような気もするし、でも普通にしていると違和感を感じることもありません。
ただ見るからにほかの男子よりも胸が大きいので、何か深刻な病気だろうかと怖くなりました。
もしかしたら自分は男性ではなく女性になるのだろうかということも真剣に考えました。

女性化乳房と呼ばれる疾患を経験して

20代の頃は胸は平でしたが、年々膨らみをもつようになりました。
またそれもはりのある膨らみであり、受診して女性化乳房との疾患と診断を受けることになりました。
原因も大きく分けて二つあり、1つは乳腺の肥大によるものであり、もう1つは脂肪の蓄積によるものでした。
私の場合は乳腺の肥大によって症状が起きており、じきに治療が開始しました。
簡単な方法では乳腺の除去を提案されました。
この場合、乳腺が肥大することで女性のような胸の膨らみを生じていため、そこを取り除くことで根本的な原因を解消することが可能となります。
しかし小さいながらも体に傷がつくことに抵抗があり、内服治療を選択しました。
原因はいくつかありますが、多くはホルモンバランスの乱れにより、女性ホルモン優位の体質になってしまっていると言われました。
そのため男性ホルモンを優位するためにサプリメントに加えて運動をすることから開始しました。
サプリメントは女性ホルモンの抑制と男性ホルモンの補充に対して重きを置いたものを処方され、服用しても特に体に異常はありませんが、体毛が濃くなることや体格の変化など、微々たる影響はありました。

しかし健康を損なうことなく出来たため、継続して行いました。
しばらく行うなかで女性化乳房は少しずつ改善していきました。
しかし数ヵ月たってももとの男性特有の平坦な状態には戻らなかったことと、サプリメントと運動の影響で見た目は男性的特徴を強めていったことからもアンバランス差が出てしまい、乳腺の除去に切り替えました。
乳腺の除去自体は非常に簡単であり手術も一回で完了することが出来ました。
また傷跡も小さいことと時間が経てば目立たなくなったため、外科的治療に早く切り替えておけばと思いました。
結果としては乳房の膨らみは減り、より自然な男性らしい状態の胸を手に入れることが出来ました。
また保険に関しても一定水準以上乳房が膨らんでいれば、乳腺の切除に関しては適応となり、私の場合は適応となりました。
乳腺以外の脂肪の除去に関しては適応にならないと説明され、切除後の仕上がりに不安はありましたが、明らかに違和感のある状態にはならずに済みました。
もともと運動するなかで胸筋を鍛えており、膨らみはあるも脂肪の量自体は少なかったためと医師から言われました。
保険も適応になり、追加で脂肪の吸引も必要なかったため金銭的負担も少なくて済みました。
またホルモンのバランスに関しては内服治療を止めたあとに再び女性ホルモン優位の状態になる可能性もあると言われました。
実際に止めたあとはしばらくして体毛や体格に関してはもとに戻りました。

しかし乳房に関しては乳腺自体を除去しているため膨らむ原因がなく、戻ることはありませんでした。
手術してしばらくは内服治療を継続し、徐々に量を減らしていくことで急な体質の変化を起こすことなく戻すことも出来ました。
そのため体調を崩すこともありませんでした。
医師からは乳腺以外にも脂肪もつきやすい体質であり、太ると脂肪が原因となり女性化乳房を引き起こす可能性もあると言われました。
そのため運動は継続して行い、脂肪をつけないようにはしています。
しかし他には特別なことはせずに良い状態をキープすることが出来ました。
女性ホルモン優位の体質に関して、医師からは原因追求のため問診や採血なども行われましたが薬の副作用や生活習慣等ではなく、体質的要因が大きいと診断されました。
その場合、体質自体を変え続けることは難しいため、乳腺の除去に治療を移行して良かったと感じています。
その後も医師の指導のもと、傷口の適切な管理を行ったことで感染や化膿・炎症が増えたりなどもなく完治しました。